2016年11月19日土曜日

ゲームクリア感想73:ホラート〜ディアトロフ峠の惨劇〜


今年の東京ゲームショウに行った目的の一つが、このゲームの試遊でした。
混雑でブースが見つけられなくて諦めましたが……

プレイ時間は約7時間。
トロフィー取得率は71%です(あと一つだけ)。

 元となる事件に関しては、ネットの情報と映画「ディアトロフ・インシデント」の予備知識しかありませんが、この手の話が大好きなので、ゲーム版にも興味を抱いた次第です。

【良かった点】

◎背筋が震える孤独感

実はシナリオ目当てで、ホラー要素にはそんなに期待していなかったのですが、めちゃくちゃ怖かったです。エイリアン:アイソレーション以来にゲームでビビりました。

 ただでさえ雪山に一人で心細いのに、外を歩けば凍傷になりそうな猛吹雪で、洞窟に入れば謎の囁き声が聞こえ、森に入れば真っ暗闇で、わずかな建物に入れば怪奇現象という始末。雰囲気を出すために部屋の電気を消して布団を被って進めてみたのですが、予想以上に恐怖感が増幅されて焦りました。
 しかも持ち物に乏しく(コンパスと地図とノートくらい)、危機に対する抵抗手段が自分の肉体以外に無いのも不安を煽ります。

 特に、唐突に挿入されるナレーション(有名俳優が担当)は心臓が跳ねること必至。
特にイベントも起きそうにない道の真ん中で、突如として美声で囁かれるので、そのたびに背筋がビクッとしました。
 このナレーション含め、BGMやSEなどの音声面にかなり注力されているので、没入感を得たいならヘッドフォン推奨です(攻略上でも有利)。

◎爆速ファストトラベル

何と2秒です。ゲーム自体が短いのでそんなに使わないですが、これは感心しました。

◯テキスト拡大可能

最初は文字の小ささに面食らいましたが、L2で拡大して読めました。
文字の拡縮が出来ないゲームもあるので、ここの配慮がされていて嬉しかったです。

◯手探りでやり応えある探索

雪山で、オートマッピングや現在位置表示なし、地図とコンパスのみというリアル志向な作りなので、方向音痴だと最序盤で詰みかねません。 
 しかも、地図と言っても最低限の情報しか記載されていないので、ゲームが始まったら、地図左上の方角の記載を頼りに、イベント発生ポイントを巡るのが主な流れになりますが、私はこの記載にすらしばらく気が付かず、序盤は探索というより遭難でした。
 しかし、地図やコンパスを確認しながら次の目的地を目指すのは、手探り感があって面白かったです。

◯収集テキストのヒント

紙のめくれる音が場所のヒントになっていますが、これはゲームの雰囲気とヒントがうまく溶け込んでいる良い仕様だと思います。


【気になった点】

×ダッシュの操作性が悪い

一言で言うと「走りが固い」です。悪名高い(?)L3押し込みダッシュの仕様ですが、
指を痛めるくらいに押し込まないと反応しません。しかも持続時間は最大で5,6秒程度。
 雪山に備えて重装備をしていると考えれば、リアルな仕様と言えるのですが、いくらなんでも固すぎました。

×オートセーブ地点が少ない

「テント地点」「テキスト拾得地点」「特定のイベント発生地点」の3種類の場所でしかセーブされません。手動セーブもありません。
 しかも、リトライは最後にセーブされた場所からなので、死亡場所によってはかなり遠くからの再開になります。
 
 更にこの問題を深刻にしているのが、接近されたら一撃死な幽霊の存在です。
こちらは一切の撃退手段はなく、ステルス行動をして通り抜けるのが対処法となります。
しかし、接近も視界も解りにくく、隠れたつもりなのに突如発見されて一撃死する状況が結構あります。特定の地域にしか発生しないのが救いですが、このせいで苦労しました、

×ロードが結構長め

ファストトラベルが爆速な代わりに、ゲーム開始時やリトライ時のロードが長めです。
上記のオートセーブ問題と相まって、リトライがかなりのストレスです。
 

×音声面の不備

SE自体は秀逸なものの、音量が大きくて耳障りでした。恐怖感は下がりますが、初期設定では100の音量を85くらいにするとちょうど良かったです。
 この問題が顕在化するのはクリア後で、シナリオの展開上、あるSEがマップのほぼ全域に鳴り響くようになるので、耐えられなくなって音量を15まで下げました。
 この辺り何とかならなかったのか疑問です。
 あとついでに言えば、BGMのループが不自然。

×動作面の不安

ゲーム中、章の入れ替わりのタイミングで2回強制終了しました(またやり直して無事に進めました)。それに加えて、猛吹雪の場所では処理が重くなってカクついたりするので、オートセーブ問題(しつこい)と相まって、常に強制終了の不安が付きまといました。

△ジャンプができない

雪山の重装備でジャンプどころではないでしょう。ピョンピョン跳ねてホラーな雰囲気が台無しになるのも解ります。
 ただゲームとしては、屋外メインの状況でジャンプできないのはそれだけでストレスでした。

△シナリオが面白くない

残念ながら、意味深でそれっぽいだけでした。ナレーションに有名俳優を起用しても、肝心の中身が退屈でした。ゲーム内で拾えるテキストと照らし合わせて真相を推測するという流れですが、それをしても感動や納得は無かったです。
 昔のこととは言え現実で死者が出ている事件なので、あまり弄れなかったのかも知れませんが、私としては映画のように、何らかの解釈を提示して欲しかったです。
  

【まとめ】


 相当に人を選びます。ホラーな雰囲気だけは一級品なので、ホラーゲームをしたい人じゃないと、ゲーム開始30分くらいで後悔に襲われる可能性が高いです。
 トロフィーも、大半がブロンズでプラチナも無しとあまり美味しくないので、これ目当ての場合も今ひとつ。
 あと残すトロフィーはノーデスクリアのみなのですが、うっかり幽霊に殺されてしまい、これ以上このゲームで頑張る心が折れました。
 
 ゲームというよりもウォーキングシミュレーターのような荒削りさがありましたが、
もう少しゲームゲームした要素が欲しかったかなと思います。せめて、ダッシュの操作性だけでも良ければ遊びやすかった。
 もっとも、雪山探索のリアルさと孤独感を追求した制作スタッフの仕事は素晴らしいと思います。
 プレイ中、現実で軽い揺れが発生したのが一番の恐怖でした。



 



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