ゲームクリア感想67:ミラーズエッジカタリスト(PS4版)

前作の記事

 とうとう待ち望んだ新作が出ました。レビューが思いの外奮わず、また前作の難易度を思うと購入を少し迷う所もあったのですが、ここしばらくはこれといった新作が出ないこともあり、購入しました。

現時点のプレイ時間は50時間位(メインクエストだけなら15時間程度?)で、トロフィー取得率は72%です。コンプリートを狙いたい気持ちはありますが、そろそろ疲れてきてしまいました。


【良かった点】

  • (日本語版のみ)ローカライズが丁寧
これはもっとアナウンスするべき。公式サイトにも特に何も無かったので、今回はローカライズは日本語字幕だけかなと思っていたのですが、実際はほぼ全吹き替えです。字幕のつかないような一般市民の会話やニュース番組の音声、各種音声ログもローカライズ済みで、雰囲気がしっかり味わえます。違和感のある吹き替えも無し。

  • 戦闘が改善された
銃を扱えなくなった(それにもちゃんと設定があるのが細かい)のが前作との大きな違いですが、大正解だったと思います。常に動き回って攻撃をかわしながら、周囲の環境を活かして戦うのが基本になりますが、移動の操作と戦闘がリンクしているので、慣れると無双状態で戦えます。

  • 起動即ゲーム開始
 ゲームを起動して、少しのロード時間のあとトップメニューが表示されて◯ボタンを押せば、すぐにゲーム再開です。インファマスシリーズと同じような速さです。

  • ダッシュ(タイムアタック)の細かい配慮
まず、やり直しの時のロード時間が短いこと、他のロード時間については残念ながら少し気になったのですが(後述)、ダッシュを途中でやり直す時だけロードがほぼ無いので、再挑戦が楽です。落下死した時だけいつもと同じロード時間なのが謎。
 次に、ダッシュ開始時が「依頼人の会話が終わったら開始」や「即開始」ではなく「エリアを出たら開始」なのが嬉しいです。他のゲームだったら先の2つなのですが、エリア制なので、いつ始めてもOKな配慮に感心しました。再挑戦も気楽に出来ます。
 後は、ダッシュを中止する時にローディング無しでその場で終わりなのも良いですね(ちなみにメインやサブクエストを再挑戦して終わる時も同様)。

  • 時間経過がある
昼間は抜けるような青空、夜は高所から見下ろす街明かりがいい感じの雰囲気を出しています。

  • ゴーストタウン状態が多少マシになった
 建物内には人が居て、たまに会話も聞こえてきたりするので、前作よりは人の気配が感じられます。それでもまだゴーストタウン感は残ります。いくら屋上とはいえ、これだけ建物があったらもう少し人が居てもいい気がします。

  • BGMが相変わらず良い
 今回は曲数も多くなって、サウンドトラックが楽しみです。

  • 壮大なロケーション・世界観
巨大な建物が増えて、高所の迫力も前作より増しました。特にラストダンジョンはそのスケール感に感動しました。また世界観も前作より細かくなり、明らかに続編を意識した作りになっています。解決されていない伏線もありますし。


【気になった点】

  • 改善したものの戦闘の必要性がやはり薄い
まだ完全切り捨てには早いという判断があったのかもしれませんが、戦闘がなくても十分に遊べる内容なので、次回作があるならもう一度見直して欲しいなと思いました。目的地に移動している時、敵に絡まれてVTOLに追跡されて…というのが煩雑に感じたのが正直なところです。むしろ一般市民を増やした方が良かった。

  • 肝心な時に出てこないランナービジョン・オンライン
 いわゆるゴーストです。この存在により、迷子になってしまうことはまず無くなったのですが、目的地に近づいたりすると表示されなくなることがあって、あと一歩の所で右往左往することがありました。一番困るのはタイムアタックの時で、結局最後は自分の頭にルートを叩き込むのが近道になります。頼り過ぎないようにあえて不親切にしたと想像しているのですが、あまり頼りがいがないです。

  • リトライのロード時間が微妙に長い
前述の「ダッシュを途中で再挑戦する時」以外のゲームオーバーには、全て4~6秒のロードが挟まります。トライ&エラーの極致のようなゲームなので、他のゲームに比べれば短めに見えても、この細かいロード時間がかなり気になります。目を休める時間に充てろというメッセージだと解釈していますが、もどかしいです。
 また、↓の点と組み合わさると本当に時間と気力が吸い取られていきます。

  • タイムアタックの時間制限が厳しすぎる
特に各種チャンスミッション(壊れ物デリバリーなど)は、一番最初に出てきたやつでも全くクリアできず、メインを進めて解禁されたスキルを活用して最短距離を進んでようやくクリアできました。
 という訳で、メインで解禁されるスキルを全取得してから挑むのがオススメですが、それをしても厳しいです。目標タイムは本当に最短距離を進んだギリギリに設定されており、そのルートで進まない限りはほぼクリア不可能です。まずはそのルートを試行錯誤して見つけ出すのがスタートになります。もっとも、そこに楽しさがあるわけですが……
 このチャンスミッションより更に厳しいのがダッシュの三ツ星獲得で、体感としては、最短距離の中の最短距離を進まないと二つ星止まりです。全ダッシュ三ツ星獲得でGoldのトロフィーが獲得できますが、かなりの気力が必要そうです。私は3,4件ほど獲得してもう心が折れかけています。

  • (日本語版のみ)テキストの文字サイズが小さい
 フォントやモニタの画面サイズの関係もありますが、漢字なんかは潰れています。例を挙げると「権力」が「薙刀」に見えて困惑したくらいです。


【まとめ】

 改善しつつもハードな手触りはそのままでした。前作から正統進化していますが、悪い点も引き継いでしまったかなという印象です。特に微妙なロード時間と厳しすぎる時間制限の組み合わせは、せめてロード時間だけでも改善の余地があるかなと思いました。
 ゲームとしてはスキルが揃う中盤から本番です。プレイヤー側の操作習熟と合わさり、出来ることや行ける場所が増えて楽しくなります。グラフィックやシステムが進化しても、かけっこの純粋な面白さからぶれていないのが中毒性の原因だと感じました。
 
 話としては、続編かDLCが近いうちに出そうな感じですが、あまり評価が高くならなかったので心配です。私は十分に楽しめているので、続編には期待を寄せていますが、本当に発表されるかどうかは微妙な所かもしれません。
 今後は収集物の回収とトロフィー取得をモチベーションが保つだけ続ける予定です。
全体的には満足の行く内容でした。

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